【CBD成分表の見方】KOIカートリッジとSAKURAカートリッジの成分表を比較してみた

【CBD成分表の見方】KOIカートリッジとSAKURAカートリッジの成分表を比較してみた

 

なぜ、同じCBD濃度のフルスペクトラム商品でも、ブランドによって体感が違うのだろうか。

なぜ、両方の製品がCBDとMCTオイルだけで作られているのにこんなに味が違うのだろうか。

 

そこには原材料となる麻の種類や製造方法によって変わってくるカンナビノイドやテルペンの種類や量が影響しています。

 

そこで今回は、実際にKOIカートリッジとSAKURAカートリッジの成分表を用い、比較しながら双方の成分表をレビューしていきたいと思います。

 

 

KOIカートリッジとSAKURAカートリッジの成分表を紐解く

カンナビノイドについて

 

まずは、一番のメインとなる、その製品に含まれるカンナビノイドの種類とその量、そしてカンナビノイドの総量について比較してみました。

 

・SAKURAカートリッジ成分表

※画像が粗めですみません

 

 

 

上記成分表の左側 ”Cannabinoids “にこの製品に含まれるカンナビノイドの種類とその量が記載されています。

 

 

・KOIカートリッジ成分表

 

・成分比較表

CBD CBDA CBDV CBC CBN CBG CBD以外の総量 カンナビノイド総量
SAKURA 513.08mg ND 3.92 9.31 4.59 2.86 20.68 533.76
KOI 429.508mg 1.395g 9.445 1.916 2.258 55.015 70.029 499.537

 

では、この成分比較表を使って紐解いていきたいと思います。

 

まずは、SAKURAに多く含まれているCBC ・CBNとはどういった成分なのでしょうか。

 

CBC(カンナビクロメン)・・・THCやCBDとは異なる構造をもつ。研究は発展途上だが、疼痛の軽減、炎症を抑え、ガン腫瘍を抑え、骨の成長促進の作用があります。また、最近の研究では神経の新生にも関与していることが示され、神経変性疾患への治療へ応用が期待されています。さらにCBCの抗炎症作用は効果的なにきび治療にすることができると言われていて、 多くのタイプのニキビの根元にある皮脂腺の炎症を防ぐのに役立つかもしれないと言われています。

CBCは以前からCBDに負けないほどの高い効果が期待されていると言われている成分になります

 

CBN(カンナビノール)・・・CBNはTHCの分解によって生まれる副産物です。痛みの緩和、炎症を抑え、睡眠補助の作用が明らかとなっていて、特にCBNが強力な鎮静剤として働き、ジアゼパムのような一般的な睡眠誘発剤に匹敵する効果を持つことを発見しています。

CBNには、高い睡眠導入効果があると言われていて、海外では不眠症に向けたCBNの含有率を増やしたCBD製品も販売し始めています

 

そして、SAKURAにはKOIよりも多くのCBDが含まれているのもわかると思います。

さらにCBDAの欄にはNDと記載がありますが、こちらは検出限界値以下という意味になります。

 

では、KOIを見ていきたいと思います。

 

KOIにはSAKURAに含まれていないCBDA、そしてCBDV、CBGがSAKURAより多く含まれています。

 

CBDA・・・生育中の麻が持つCBDは、CBDaの状態で存在しています。aはAcid(酸)を意味しています。抽出する際、熱や光、酸素によって、CBDaが脱炭酸化して、「CBD(カンナビジオール)」成分となるのです。同じ化学式をもっているので、ふたつの成分は同じ作用・効果が期待できます。特に、CBDa(カンナビジオール酸)を含むCBDオイルは、CBDのみを含むオイルよりも効果が高いとする研究結果があります

CBDAは、高CBD含有量の大麻株によく含まれているようです。

 

CBDV(カンナビジバリン)・・・CBGVを前駆物質とした精神作用がないもので、GW製薬の研究によると 抗けいれん薬および抗てんかん薬としての治療にとても有効的であると言われています。

化学療法によって嘔吐と悪心を経験する患者にCBDVを使用する事も有効的なようです。

 

CBG(カンナビゲルロール)・・・植物体内でTHC、CBD、CBCの前駆物質となっています。主に抗菌作用をもち、炎症を抑え、ガン腫瘍を抑制し、骨の成長促進をすることが様々な研究から明らかになっています。また、イギリスのGW製薬の研究によるとうつ病の治療に有用であることが示されています。

CBGは精神活性化させずに中枢神経系に作用することができるため、CBGの潜在的利点および医学的用途は多いだろうと言われているようです

 

CBD以外のカンナビノイドの効果・効能とその量に対する比較をさせて頂きましたが、自分はこのカンナビノイド比較表では以下の2つがキーとなるポイントなのではないかと思っています。

 

①KOIの方がカンナビノイドの種類が多い

②KOIに含まれているCBGの量が凄まじい

 

テルペンについて

 

Terpens(テルペン)・・・主に植物・昆虫・菌類に含まれる多種多様の匂いや味を持ち、種類によっては薬理効果が期待できる天然の有機化合物。大麻草にも約100種類以上のテルペンが含まれており、その大麻の株によってテルペンのタイプや構成は違う。

テルペンと呼ばれる成分自体は、それぞれ香りを持ち、成分によって期待のできる効果・効能を持っていると同時に、CBDはこのテルペンと一緒にいることで相乗効果を生み出します。この相乗効果の事を※アントラージュ効果と呼びます。

 

アントラージュ効果・・・CBDが麻に含まれるカンナビノイド、テルペンなどの植物成分を一緒に摂取することにより、それぞれの成分が相互作用して相乗効果を生むことを意味する。つまり、CBDのみなど単一のカンナビノイドだけを摂取するより、多様な成分が含まれている方が大きな効果を得られることになる。

 

では、そんなCBDを含むカンナビノイドに対して重要な役割を担うテルペンの成分表を比較していきたいと思います。

 

・SAKURAカートリッジテルペン成分表

※画像が粗めですみません

 

 

こちらは上記右側に記載がある “Terpens”にこの製品に含まれるテルペンの種類と量の記載があります。

 

・KOIカートリッジテルペン成分表

 

では、比較していくとまず圧倒的にKOIに含まれるテルペンの種類が豊富なのがわかると思います。

SAKURAが6種類で全体の1.04%に対し、KOIは17種類で全体の5.636%がテルペンで占めています。

 

さらにKOIのテルペンで一番多く含まれているのは、テルペン類の中でも最も薬理効果の高い化合物と言われているCARYOPHYLLENE(カリオフィレン)です。

 

CARYOPHYLLENE(カリオフィレン)・・・ほかのテルペン類とは異なる性質を持っていて、カンナビノイド CB2 受容体を活性化することでカンナビノイドのような作用をする、疑似カンナビノイド的作用を持つとみなされているのです。これにより、βカリオフィレンに抗炎症効果、免疫調整効果があることに説明がつき、不安やうつを緩和し、がん細胞の死を促進することも分かっていてアルコール中毒の治療法となる可能性も持っています。ほとんどの研究は動物モデルにおいて示されたデータとなりますが、βカリオフィレンはテルペン類の中でも最も薬理効果の高い化合物と言われています。

引用:VAPE MANIAブログから

以上のことから

①KOIの方が圧倒的にテルペンの種類が多く香りや風味も豊かである

②KOIには、テルペンの中でも最も薬理効果の高いCARYOPHYLLENE(カリオフィレン)多く含まれている

 

まとめ

SAKURAもいい商品である事ではあるのですが、実際に吸引すると明らかな違いを感じていました。

そして、今回成分表を元に比較してみた結果、

 

CBDの総量が一番の重要なポイントではなく、他のカンナビノイドの量と種類、そして薬理効果が期待できる天然の有機化合物のテルペンの種類と豊富さが、CBD製品最大の特徴であるアントラージュ効果最大限に発揮するにあたり、とても重要であるという事がわかりました。

 

どこか ” CBDの濃度が高ければ高いほど “ という風潮がありますが、ある程度のCBD濃度があれば、あとはそのCBDを底上げしてくれる成分達がどれだけその製品に含まれているかが購入するにあたりポイントになってくるのではないかと思います。

 

ぜひ、この記事を参考にして頂き、KOIの成分表を軸にするもいいと思います。そうするとなんとなくおよその製品の特徴などが見えてくると思います。

 

今後、様々なCBD製品が海外から入ってきて、どれもがいい商品とは言い難いものも流通する可能性も十分にあると思います。決してお手頃な価格帯ではない中で、自分にあったCBD製品を購入するにあたり、ある程度成分表を読む知識が今後は必要になってくるのではないでしょうか。