てんかんとCBDの関係性について

こんにちは。今日はてんかん(癲癇)という病とCBDがもたらす効果について書きたいと思います。てんかんという病気は脳の電気活動の乱れで起きる病で、主に子供と65歳以上の方に多く見られます。その人口は決して少なくなく100人に一人と言われております。てんかんという病の中でも種類が枝分かれしておりその症状も多数です。手足をバタバタさせる発作や、記憶のないまま会話や行動をしてしまう発作もあります。治療方は抗てんかん薬という薬を毎日服用することによって発作を制御しますが完全に治る保証はなく、重い症状に対しては重い抗てんかん薬を、というふうに比例するので副作用によって心肺停止になる患者さんもいるそうです。CBDはてんかんを含む240の疾患に効果があると言われています。今日はてんかんに対してCBDがどのような影響をもたらすのか、なるべくわかりやすく書きたいと思います。
ここで念を押させて頂きます:CBDはてんかんの治療薬ではありません!CBDを服用してるから抗てんかん薬を飲まなくていいと言うような事では決してないので誤解の無きようお願いします。
そもそもCBDとは?
CBD(カンナビジオール)とは麻に含まれる※カンナビノイドといわれる成分の一つで、近年世界中で最も健康効果を期待されている天然由来の生体に有効的な成分です。
詳しくはこっちらの記事を参照下さい。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
てんかんとは?
事細かく書くと長くなるので、要点だけいうと:てんかんは脳の電気活動の乱れによる病で慢性的な発作を引き起こします。
たまに発作が起きる人もいれば毎日、時には1時間に2回起きる人もいます。そこまで頻繁に起きる患者は希ではありますが中には通常の生活が出来ないまでに追い込まれます。
発作の種類によって脳の全体を影響するか部分的に影響するかに分かれます。全体を影響する方が殆どでボーッと一点見つめて無反応になったり(欠伸発作)、全身がびくびくっと痙攣するものがあります(ミオクロニー発作)。部分的発作は意識はあるのですが、一時的に目が見えなくなったり、耳が聞こえなくなったりします。
どちらのタイプでも、当人はもとより周りの人にとっても怖いですが、発作そのものというよりは転んで頭を打ったり、溺れてしまったりという方が危険なのです。なので医者は患者にお風呂ではなくシャワーにするよう勧めます。
てんかんの医者が最も頭を抱えるのは、症状が十人十色だという事です。薬にいい反応が現れる患者もいればかえって副作用で酷くなってしまう患者もいます。
殆どの先天的なてんかんが、どのように発症するのか現在は分かっていません。さらに稀ですが、脳内の腫瘍、危険薬物の投与、脳に傷を受けた場合にも発症するケースがあります。
てんかんに対するCBDの働き
大麻には元々抗痙攣作用があります。その大麻の精神作用成分だけを抜き取ったものがCBDです。CBDはてんかんの発作を抑える結果があるとすでに海外では実証済みの上、依存性もないので子供でも服用できます。
CBDは体内にあるエンドカンナビノイドシステムに直接働きかけその能力を向上させます。エンドカンナビノイドシステムは全身に分布しており、細胞同士のコミュニケーションを支えています。てんかんの発作は神経伝達物質の異常によって発生するものなので、神経伝達物質を制御する事で発作の頻度を減らす事が可能なのです。
CBDは大きく分けて4つの効果を出します
- CBDは体内のエンドカンナビノイドを増やす事でエンドカンナビノイドシステムが体のバランスを保つのを手助けします。
- CBDはカルシウムやポタシウムの流れを管理する事で神経細胞の興奮を抑えます。発作は神経細胞の興奮が原因で発生するので発作を抑制します。
- CBDは神経細胞の興奮を促すグルタメイトを制御します。
- CBDは強烈な抗炎症作用があります。発作の原因の一つであると考えられている炎症を抑えて発作を制御します。
CBDをてんかん用に服用する利点
-発作の頻度を抑える可能性が高い
-注意深くなる
-食欲増進
-安眠効果
-運動能力の改善
-社会的相互作用の改善
-気分の向上
CBDの副作用はあるのか?
CBDの特性の一つは高濃度でも副作用がとても希だという事です。しかし全くの0というわけではありません。重度のてんかんの一つであるドルベ症候群120人を相手に行われた研究ではCBDを服用した患者から以下の副作用が報告されています。
-下痢
-眠気
-鎮静
-吐き気
-発熱
いぜれにしても重度の副作用はなく、服用を中止した所治ったと報告されています。
CBDにはどのような服用方法があるのか?
てんかん患者はCBDを電子タバコを通して、オイルを舌下に垂らして、カプセルを飲んでなど、方法は様々です。服用量が定まっていないので少ない量から始め、結果に応じて調整する事をお勧めします。
この動画では発作を起こしている男の子の粘膜にCBDオイルを直接塗り込んでいます。すると1分以内に発作が治ってしまうのです!
まとめ
海外では医者のアドバイス元でCBDをてんかん用に服用するのが定法ですが、残念ながら日本の医者の殆どがCBDに対して偏見があるか無知です。筆者の知り合いのてんかん患者も医者にCBDの相談をした所、絶対やめたほうがいいと言われましたが、勝手に試した結果状態が非常に改善されたと言っています。アメリカのFDA(食品医薬品局)は6月25日に重度のてんかんの種類であるドルベ症候群とレノックス・がストー症候群に対してCBD由来の処方薬Epidiolex(エピディオレックス)を認可しました。大麻由来の医薬品としてFDA史上初めてとなります。日本ではまだまだ種知名度の少ないCBDなので今後もっと臨床実験や研究が進む事を願います。
-
前の記事
麻に含まれるCBD以外の魅力的なカンナビノイド 2018.11.20
-
次の記事
鬱とCBDの関係性 2018.11.21